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この日は、最初はこの店に行こうとしたのではなく、もう少し離れたところにあるパティスリー、『ラヴィルリエ』に行こうとした。ただ、店の前に着くと、そこまで広くない店内がいっぱいになるぐらいに列ができていて入り口ギリギリまで伸びているのを見て、俺は思わず「げっ」と声に出してしまった。ケーキ屋に着くなり「げっ」と声を出したのは人生初だと思う。
ラヴィルリエを諦め、中崎町で何か食べようかな、と思って少し歩くと目に入り、「ここだ」となったのが本日のお店、『大阪浪花屋』である。ここも知り合いから「かき氷といえば大阪浪花屋」と教えてもらってて前から行きたかった店。お盆休みの時期に一度行くとその時はここが待つ人で長蛇の列ができていた。そのぐらいの人気店である。
場所は、大阪市営地下鉄谷町線・中崎町駅の東にある「天五中崎商店街」の中。中崎町駅からなら歩いて5分もかからないし、梅田からでも歩けると思う。
店の外観は昔ながらの商店街にある甘味処、といった形で、名物のたい焼きをはじめ、お菓子を外から注文してお持ち帰りできる。店内は、ちょっとした畳と机の座席と、カウンターちっくな横並びの席が数席、といった形でそこまで広くはない。幸いにも、行った日は割と空いててすぐ座れたけど、先に書いた通り夏は結構行列もできる。
その人気商品は、かき氷。もうとっくに秋だが、この日は前日の台風が去った後のせいか、割と暑くて今年のかき氷を締めるにちょうどいい日だった。かき氷は定番のシロップもあったが、秋限定っぽい「お月見さん」を注文した。ちなみに、秋メニューっぽいのは他に「小野芋子」というかき氷もあった。きっと芋シロップだと思う。
「お月見さん」は「モモとイチジクのシロップに白玉をトッピング、氷の中にはクリームチーズ」というかき氷。モモとイチジクのシロップは、結構濃厚で甘い。ただ、モモのさっぱりとした味もあり、イチジクはちょっと和風な味、という感じもあるので、全然飽きのこない甘さだった。
かき氷自体は、すごいふわふわ!みたいな感じではないけれども、丁寧に削ってるのかなという感じで程よいふんわり感で口当たり良い感じ。白玉は氷の上に3つほど乗っており、氷の中にも埋まっていたけれども全然固くなくもっちりしていて、とても良い食感。白玉メインの和菓子も食べたくなる。
最後に埋まっているクリームチーズはさっぱりとした美味しさで、シロップとは対照的に洋菓子っぽい雰囲気も出してくる。このように、様々な味が楽しめる良いかき氷だった。サイズは大と小があり、大を頼んで最初運ばれてきた時は「でかいかな…。」となったけど、この味の変化で最後まで美味しくいただきました。
「お月見さん」のお値段は大が900円、小が800円。最近かき氷流行ってて1,000円超える値段のモノもいっぱいあるけど、それらのクオリティに負けずこの値段なのはお手頃なのでは、と思う。また、もう少しシンプルな種類のかき氷は500〜600円のモノもたくさんあった。
ちょうど食べてる時に他のお客さんが店員さんに「氷、いつまで?」と聞いて「10月末です。」と言われていたので、そこまではかき氷もあるみたい。ちょっと大阪中心部からは離れるけれども、古着や雑貨の街中崎町探索と合わせて今年のかき氷を締めに行ってはいかがでしょうか。
次はメニューに載っていたたい焼きやあんみつといった和菓子を狙いたい。