ライブを見にいく、という時は大体食欲との戦いである。なぜなら、通常ライブハウスのライブは17時だか18時あたりに開場し、その後30分後ぐらいに最初の出演者が演奏を始める。その前に晩ごはんを食べるには、早い時間だ。ただし、一度ライブハウスに入って最後まで見るとなると、終わるのは22時とかになる場合もある(プロのワンマンとかなら20時ぐらいに終わったりするけど)。その後、22時に終演した後も知り合いのライブとかなら、出演者や見に来てる人、自分が出たりするライブハウスならスタッフの人と少し世間話したり、バンドの話をしたり、「また今度パンケーキ食べに行きましょうよ!」という社交辞令を受けたりするのだ。そうグダグダしてると、ライブハウスを出るのは23時を超えたりする。いや、場所によっては何故か日を跨ってしまう。
お腹が空くのである。イベントによってはフードが出ていたりする時もあるが、そうでないときは飲み物しかない。俺は酒を飲まないのでソフトドリンクを1、2杯頼むぐらいだ。そして、夜遅い時間にライブハウスを出てこう思うのである。「こんな時間に空いてるのラーメン屋ぐらいしかないけど、昨日ラーメン食ったしこんな時間にまたラーメン買うの身体に悪そうだな…。」と。
そこで、俺はライブを見にいく時は大体少し早く出て甘味を食べてからライブハウスに行く。そうすれば、終わるまで我慢できるし、終わってからもコンビニのサラダとかで十分だろう、と考えるからである。甘味をどうしても食べたいからではない、健康的な食生活を送るために甘味を食べるのである。
ただ、この日は全然時間がなかった。目的のライブハウスには、10分ぐらいで行ける距離だが、もう1時間弱ぐらいで開演し、演奏が始まってしまう。近くの甘味屋を探してうろうろしたり、そもそも店に入って落ち着いてスイーツを食べる、という時間があるかも怪しい。そこで、手軽に行ける店を脳内から引っ張り出した結果が今回のお店、堀江のクレープ屋「TREAT MYSELF」である。
場所は、北堀江。堀江の中心、立花通りから四ツ橋筋を北に向かい2本目の交差点の北西のほぼ角にある。ビルの1階で、少し入り口が奥まっているのでちょっと気をつけないと見逃してしまうような店だが、高級感ある青色を使った看板や屋根のデザインが目印になると思う。
店内は広くなくて、スタンドテーブルやハイテーブルが少しある程度。店内で食べれるのは、3、4組ぐらいといった広さなので、基本的にはテイクアウトがメインとなっている。白色や木の色を中心にした、すっきりとしてナチュラルな内装なので、ふらっと1人でも入りやすい。この日は、閉店時間30分前に駆け込んだ形だったが、俺の後にも2人クレープを買っていっていた。
↑これは以前食べた「CALAMEL & CHEESE」。クリームチーズなので、生クリームが苦手な人もオススメ。
メニューは、エシレバターのみのシンプルなクレープや、チョコソース・生クリーム・バナナといった定番なクレープの「CLASSIC」と、マスカルポーネチーズとキャラメルソースにベリーが入った「CALAMEL & CHEESE」や、生クリームにレモンジュレやグレープフルーツが入った「CITRUS & CREAM」が揃う「PREMIUM」の2種類の分類がある。
前は、「CALAMEL & CHEESE」を食べたので、この日は「CITRUS & CREAM」を選択。生地は分厚すぎないけれども、もっちりしていて美味しい。生クリームは甘すぎないけれども、しっかりとした味があって、レモンジュレやグレープフルーツといった酸味のある味によって甘味がより引き立てられる感じ。全体的にはさっぱりとしていて、とても食べやすい。甘すぎるのが苦手な人でも、これは美味しく食べられるのではないかと思う。生クリームやフルーツ類はたっぷり入っていて物足りなさもない。巻いた外観も華やかな感じになっていてオシャレ。チェーン店のクレープ屋さんのように、トッピングの種類は多くないけれども、以前食べた「CALAMEL & CHEESE」ともに、味のクオリティは十分なお店なので、さくっとちゃんと美味しいスイーツを食べたい!という時にぴったり。単に「甘い」だけではなくて、ちゃんと「美味しい」と思わせてくれるクレープ屋さんです。今度は「CLASSIC」のメニューや、期間限定クレープもあるのでその辺りも食べたいと思う。
クレープを食べ終わり、ライブハウスに向かい、ライブを見終わると22時。この頃には、結局お腹が空き、「がっつり晩ごはん食べるか…。」となる俺は結局不健康な食生活を送るのであった。