Funny Funk Fishについて その2

Funny Funk Fish
(http://funnyfunkfish.com/)

ツジヨシフミ(Vo)
ソエジマカズヤ(Gt)
サラタニケンイチ(Ba)
ヒラノヨウホウ(Support・Dr)
(バンドの一通りの紹介は前回の記事をどうぞ)

自分のバンドについて、再度取り上げることにした場合何を書くべきか。以前のパンケーキ食べ放題イベント以降、「でかいフェスにたくさん出ました!」とか、「全国をめぐるツアーをしました!」とか「メジャーデビュー決まりました!」的なでかいニュースがあればそれなりに書くことはあるのだろうが、そういったことは何もない。それどころか、特にCDを出したりMVを出したりもしていない(数曲録音はしたので、そのうち何らかの形では出します)。相変わらずダラリと活動を続けているバンド、それがFunny Funk Fishなのである。

結局、上に書いた通り、あまりバンドとして目立ったイベントは前回の記事以降ない。ただ、せめてもう少し「このバンドを応援しても良いかな」と思ってもらえるよう、今回はとりあえずメンバーを掘り下げてみようと思う。

まずは自分、ソエジマカズヤ。ギターと甘味担当である。あとは、気がつくとFunny Funk FishのPCから鳴っているシンセサイザーを作ったりもしているが、鍵盤はちゃんと弾けない。今回のパンケーキ食べ放題イベントを主催していることもあり、基本的に甘いモノを主食にしている人間である。以前の記事かTwitterでも書いたが、バンドマンで「本当にパンケーキ好きなんですか?」とか「キャラ作ってるんじゃないんですか?」と言ってくる人がたまにいるが、そういう人はだいたいリハーサル終わるとすぐ楽屋で甘味を食べている俺の姿を見て黙ってしまう。

ギターについては、あまり自分のことなので客観的には見ることができないが、いわゆる「器用貧乏」というスタイルだと思っている。大学の軽音楽部で色んなコピーバンドをやったのもあり、色んなジャンルをできるようになったが、割とどれも「それっぽい」レベルである。あとガチジャズとガチメタルはできない。Funny Funk Fishとは別に、なんか歌謡ポップスを中心に色んな邦楽のカバーをしたりしている「天満バンドワゴン」に参加もしている。ゆるい街のイベントとかにたまに出ていたりするので、そちらも興味あれば是非。

次に、サラタニケンイチ。ベースとカレー担当である。彼は俺を超えるレベルでカレーに狂っている。以前聞いたら「週2〜3はスパイスカレー食ってます。他の日にココイチ行ったりしてます。」と言っていたぐらいにカレーに狂っている時期もあった。スパイスカレー屋の情報は俺の甘味データと同じぐらいあると思われるので、カレーが好きな人は彼に聞くと良いと思う。そして、彼はどんなつまらないボケも丁寧に拾って返すという才能の持ち主である。この稀有な才能がそばにいてくれるので、俺はいちいちツジの発言を毎回拾わなくて済む。

彼のベースラインは結構異端だと個人的には思う。ここまで縦横無尽に動き回るベースラインを弾く人はあまりいない。だが、そのベースが他の楽器やボーカルの邪魔をすることはなく、見事にうねるグルーヴを出しているところは流石、だと思う。彼自身は音楽も幅広く詳しく、邦楽洋楽問わず色々良い音楽を知っている。俺がそこまで詳しくないパワーポップとかも詳しいと思うし、色々オシャレなジャンルにも詳しい。彼はそのため、ジャジーなバンド「奴亦准Octet」というバンドでもベースを弾いていたり、俺と一緒に「天満バンドワゴン」というバンドをたまにやったりしている。

サポートだが、もう4年目ぐらいになるのでヒラノヨウホウについても紹介しておく。彼は、ドラム兼ラーメン担当である。まあただ、ラーメンに限らずよく食べる。彼と一緒にご飯おかわり自由の定食屋に行くと、「胃がブラックホールなのでは」と思う光景を見ることができる。彼も他にも色々面白いエピソードがあるが、後述するメインバンドのイメージダウンになるのも申し訳ないのでこの程度にしておく。

そんな彼は、現在メインは「ゼノ」のメンバーとして活動中である。ゼノは、Funny Funk Fishとは似ても似つかない、クールでハードなサウンド、ダークな雰囲気で緊張感溢れる格好良いバンドである。最近、ゼノは新しいMVを公開しており、そちらでも彼は鋭い激しいドラミングを披露している。また、彼は一方でファンクといったジャンルも得意としており、そちらはFunny Funk Fishのハジけた感じのサウンドにマッチしたドラムフレーズを生み出している。この引き出しの多い、柔軟さが彼のドラマーとしての魅力であると思う。彼のドラミングが好みの方は、ゼノが”Sugar Addiction”のちょうど一週間後の5/19(土)に、心斎橋FANJで自主企画スリーマンを開催するので、こちらもぜひ予定チェックしてほしい。

そして最後、ボーカルのツジヨシフミである。彼は、野球少年である。休みの日は、どうやらよく草野球をしていたり、野球観戦に行っているようだ。今は無くなってしまったチーム、近鉄バファローズファンらしい。一時は「バンドマンで草野球チームを作りたい」と息巻き、対バンで運動できそうな人を見かけるとすぐ「野球やらんか」と声をかけまくっていたが、どうやらそれはもうポシャてしまったようである。あとは、昔はライブを見に行って突如テキーラ祭りを開催し、最終的に自分が潰れてメンバーをライブハウスに迎えに来させたりもしていたが、流石に大人になりそういうことも無くなった。が、相変わらずステージ上でははっちゃけているのでその辺はプロ根性あるなと思う。

あまり音楽面よりもキャラばかり先行しがちな彼だが、意外にナンバーガールやスーパーカーといった90年代後半の日本のロックに大きく影響を受けていたり、Arctic Monkeysが好きと言ったりして洋楽ロックも好んでいたりする。そして、あとは小沢健二と岡村靖幸が非常に好きらしく、この辺りは彼がFunny Funk Fishで作ってくる楽曲も「そういえばなんとなく影響受けてそうだな…」と思うことも多い。が、そういった様々な音楽要素が乗っかったちゃぶ台を軽くひっくり返すぐらいのオリジナリティが彼にはあり、それが彼の他のバンドのフロントマンとの大きな差であると思う。(時折「ちゃぶ台ひっくり返しすぎて、散らかりすぎた結果片付けが大変になってしまった」みたいなライブになることもあるのだが…)

彼はもともとギターボーカルだったので、一応ギターが弾けると思う。が、最近全く弾いているところを見ていないので、今も弾けるかはわからない。そんな彼が、”Sugar Addiction”の翌日に弾き語りをする。理科室コーヒー実験ブレンドという、これまた奇想天外なバンドがバーベキューイベントを開催するのだが、そこに出演する。彼がまともに弾き語りをするのか、それとも何か別のことをするのかは俺は知らない。怖いもの見たさで興味ある方、もしくは普通にバーベキューに興味がある方、他の素晴らしい出演者や理科ブレが好きな方はぜひその目で確かめてみてほしい(参加者40名限定らしいので、ご予約等お早めに。)

結局のところ、アイドルや芸能人、スポーツマンもそうだと思うが、バンドマンも「自分がもっと応援してあげないと…」と思わせることが、ファンをたくさんつけるために必要なのではないか、と最近考えたりする。そういう意味では、いまいちどれだけ応援しても暖簾に腕押し的な活動をふわふわと続けているこのバンドは応援のしがいがあまりなく、そういったところが活動歴の割に何も実績がない所以かもしれない。だが、それなりに新曲も作り続け、ライブも定期的に行い、音源を出し続けているからか、本当に地道に知名度は上がってきている気もする。本当に地道だけど。俺は、こういった細く長く続けるというスタンスを変えるつもりはないし、細く長く続けている結果のライブや楽曲のクオリティはそれなりにあると自負している。もちろんボーカルがアレなので、良い意味でも悪い意味でも大爆発するライブが起こりやすいバンドではあるが、そういった面含めて、「いつ見ても楽しめるバンド」にはなったと思う。今、少しでも我々を応援してくれている人たちは、我々同様細く長く応援してもらえるとありがたいし、我々がこの先も細く長く活動を続けられるよう、地味に周囲に広めていってもらえると非常に幸いである。

soe

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