Funny Funk Fishというバンドについて

Funny Funk Fish
<L→R>(上記写真)
ソエジマカズヤ(Gt)
サラタニケンイチ(Ba)
ツジヨシフミ(Vo)
ヒラノヨウホウ(Support・Dr)

たまに、「どんな音楽やってるんですか?」とか「どんなバンドなの?」という質問を受けることがある。その都度、俺は「楽しい感じです」「うるさいやつですね」「ポップなパンク」「演奏はまともなはず」「ピコピコ系」「オシャレシンセポップ」「ボーカルがお笑い」「デジタルロック」「コミックバンド」などと、その時の気分や、聞いてきた人にあわせて答えたりしている。これらは半分冗談で、半分は本気である。全部、当てはまると言えば当てはまるはずだ、と俺は思っている。Funny Funk Fishは、そういうバンドである。

Funny Funk Fishは、キャリアだけは長い。このバンド名で始まったのは、もう10年以上前らしい。ボーカルのツジが、学生の時に当時の友人とバンドやろうとして組んだのが始まりであり、その時いた3人でそれぞれ”F”のつく単語を出して、引っ付けたのがバンド名の由来らしい。だが、3人はすぐ2人になったらしく、そのもう1人も1年ぐらいやったところで「もうええやろ」と言ってバンドを去ったらしい。あらためて言うが、Funny Funk Fishの創始者でリーダーはツジくんである。

その後、5年ぐらい彼は1人で活動をしたようだ。そして、その後俺がいろいろあって参加した。同期演奏のドラム、ベース、シンセをバックに、ツジくんと2人で1年ぐらいやった。印象に残っているのは、顔を白塗りにした女の子2人組のノイズユニット(1人がなんか機材でノイズをだし、もう1人はうめき声やシャウトをしていたと思う)と対バンになった時に、出番後に彼女らに「すごいよかったです!!」と高評価を受けたことぐらいである。あの子達元気なのかな。そして、その後ドラムにニシオくん(彼はツジくんの学生の時からの知り合いであり、今は東京に行ってしまった。)が参加し、その半年後に俺が学生時代の後輩のベースのサラタニさんを誘い、4人組になった。バンドは脱退の方が多いと思うが、1人ユニットが4人バンドになるというのは奇跡ではないかと思う。

その後は、4人組として活動をし続け今に至る。途中には、前述の通りドラムのニシオくんが東京に行くことになったので、他のサポートの人を経たり、現在サポートしてくれているようほう(from ゼノ)に行き着いたりした。また、自主企画も数本やった。最初は、塚本エレバティ。その後は南船場地下一階で数回、その後は心斎橋FANJが多い。企画もそうだけれども、よく出演しているライブハウスもどんどん変わっていった。塚本エレバティ、神戸のVARIT.やマージービート、心斎橋FANJ、京都mojoや天王寺Fireloopアメ村の火影やCLAPPER、南堀江knaveなどなど…。いろんな人やいろんな場所にお世話になっている。ずっと関西での活動ばかりだったが、最近はDJのちょこたんさんという方きっかけで、名古屋でもライブが数回できた。感謝である。

現在のFunny Funk Fishは、ツジくんがギターのみの弾き語りでメロディとコードを作り、俺がPCのソフトで大枠のアレンジとかシンセサイザーを入れた、もうちょっとちゃんとしたデモを作り、その後バンドでスタジオに入り曲を完成させる、といった流れで曲ができている。良いのかどうかは分からないが、俺がデモを作る時点で、割と弾き語りの時の原型をとどめなくなったりもする。その時に「こういう曲演奏したいなぁ」という俺の独断でアレンジが決まるので、音楽ジャンル的にいうと結構バラバラになっているのだと思う。基本的には「ポップなパンク」をテーマにしてるつもりなので、テンポが速い、ノリが良い、わかりやすい、みたいな曲が多い。だが、時折速いのばっかりしんどいな、と思うこともあるので、ゆっくり目のテンポで、かつオシャレを狙った”Cabochance”という曲みたいなのができるわけである。これは、ちょうど『シンセポップ』みたいなキーワードがやたらと流行ってた時期だったので、「こういうのもできるんだぞ」と乗っかって作った。意外に好きと言ってくれる人が多く、嬉しい。

一方で、なんかもっとバカっぽい曲があった方がいいなぁ、と思い、完成したのが”Golgo”である。この曲は、デモを作ってる時にイマイチな感じが続き、3回ぐらい俺が「ボツにしよう」と言ったが、その都度ツジくんが「いや、絶対やろう」と言って、しぶしぶアレンジを考えた。最初は、今とは違う方向性だったりもしたんだけど、「ツジくんが絶対やりたい言うてる曲だから、ツジくんっぽい感じにした方がいいかなぁ…」と思い、なんか細かいこと考えずにバカっぽくした(ツジくんをdisってるわけではない)。その結果、『ゴルゴアンドレスポンス』という意味のわからないコールアンドレスポンスもでき、今ではセットリストに必ず入る曲になったので、曲作りは難しい、と改めて感じた。あとは、困ったら凝りすぎずにいい感じに適当にするのも大切だ、ということを学べた。結局のところ、「見に来ているお客さんが良いと思うかどうか」なのである。分かりやすさは正義、だ。

このように、その時々で「オシャレな曲作りたい」とか「もっと分かりやすい曲欲しい」とか思いながら作るので、良いように言えばFunny Funk Fishの曲は「バラエティに富んでいる」と思う。でも、これは悪いように言えば「一貫性がない」だ。かなり昔にライブハウスの人に「曲がバラバラな感じあるからもっと同じような曲にしたらどうか」と言われたことがある。もちろん一貫性あるバンドは格好良い。でも、俺は色んな要素を感じさせるバンドは「こういう音楽もあるんだ」と感じさせれて、とても良いバンドだと思っている。だから、結局色んな曲調を作り続けている。そして、このバンドの一番の特徴は「結局どんな曲を作っても、ツジくんのインパクトがあるのでどんな曲も彼が歌うとFunny Funk Fishになる。」である。だからこそ、ある意味安心して色んな曲を作れる。

すごいバカっぽいバンドではあるが、一応それなりに長く活動もし、それなりに考えて曲も作っているバンドである。わざわざこの長文を読んでいただけた方は「そういえばなんか一応考えてバンドやってるらしいなぁ」と若干心に留めたり、「なんか色々曲もこだわって作ってるらしいな」とか思いつつ、シンプルに「ゴルゴー!」と叫んでもらえたら幸いである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やはり、自分がやっているバンドについて書くというのは難しい。なぜなら、他のバンド以上にバンドのことを知っているからである。書くことがまとまらない。俺がツジくんにブチ切れた話みたいな、読む人からするとどうでも良いイベントが、鮮烈な思い出として残っていたりする(そういうの聞きたい人はパンケーキでも食べに連れて行ってくれたら話します)。ともかく、他の出演者含めて、あまり上手ではない文章なので割と長文になってしまいがちだったけれども、ここまで読んでいただけた人がいたなら本当にありがたい話である。多謝。

soe

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